期間工の仕事は半年だけでも働ける?おすすめメーカーをチェック
期間工の仕事に興味があるけれど、長期で働くことは検討しておらず「半年だけ稼ぎたい」という方もいるのではないでしょうか。3年程度の短期間でも稼げると紹介されていることが多いため、半年ではどうなのか疑問に感じている方もいるでしょう。
そこで、そもそも期間工は半年だけでも稼げるのか、どのようなメーカーを選択するのがおすすめなのかについて解説します。この記事を読むことでメーカー選びのポイントや、半年間だけ働くメリット・デメリットについてもわかるようになるので、ぜひご覧ください。
目次
期間工は半年だけでも働けるのか?
期間工の仕事は「短期間だけ働き、しっかり稼ぎたい」と考えている方から人気があります。
たとえば、半年だけ働くことも可能です。
多くのメーカーでは契約期間が選べる場合が多く、3か月や6か月、1年といった契約期間が用意されています。
選択するメーカーによっては半年だけの勤務でも250万円以上稼げることもあり、短期間で高収入を目指せる働き方だといえるでしょう。大手メーカーでの仕事となれば半年で300万円を超えることもあります。
半年勤務すれば、期間工の特典や満了金の対象となるケースも多いため、まとまった収入を得ることが可能です。
半年だけで辞めてもいい?
そもそも、期間工とはあらかじめメーカーと契約した期間のみ働く働き方です。
契約更新型の雇用形態であり、契約期間が終了すれば基本的に自由に辞められます。
同一メーカーで期間工として働けるのは、最長で2年11か月までです。はじめから最長期間である2年11か月働くことを前提として契約するわけではなく、3か月から半年の短期契約を繰り返す形で最長2年11か月まで延長可能な働き方となっています。
つまり、定められている3か月から半年の契約が満了した段階で辞めるのは全く問題ありません。
半年だけでは稼ぎにくい期間工もある
期間工は短期間で稼げる働き方として知られていますが、半年だけの短期勤務の場合は想定していたほど稼げないこともあります。
ポイントとなるのは、満了金が支払われるタイミングです。満了金とは3か月、または6か月の契約を満了した場合に支払われるボーナスのようなものです。
半年間しっかり働いていれば多くのメーカーで満了金の対象となり、半年契約の場合、半年の契約満了後に辞めるのは問題ありません。
ですが、契約途中の退職については注意が必要です。5か月など半端なタイミングで辞めてしまった場合は対象とならないので注意しておきましょう。
半年だけでも高収入をねらいたい場合は、満了日や入社祝い、各種手当が半年契約でも支給されるメーカーを選ぶことが重要です。
半年だけでも稼げる期間工メーカーの特徴
どのようなメーカーを選んでおけば半年だけでも稼げるのでしょうか。
稼ぎやすさを左右する大きな要素は、入社祝い金の有無と、半年間でも支給されるボーナスの有無の2点です。それぞれ解説します。
入社祝い金がある
入社祝い金とは、入社することでもらえるお金です。メーカーによって金額は大きく異なり、20~100万円が目安となります。できるだけ半年程度の短期間で稼ぎたいと考えているのであれば、入社祝い金があることに加え、その金額が高額なメーカーを選ぶとよいでしょう。
メーカーによっては、3か月の短期契約だと入社祝い金の対象とならないところもありますが、半年契約を満了した場合は対象になるケースがほとんどです。
メーカーによって異なるので、よく確認しておきましょう。
募集の時期によっては、通常よりも高額な入社祝い金が設定されている場合もあります。たまたまそのようなタイミングで応募できる場合は特に狙い目です。
半年でもらえるボーナスがある
半年契約を満了した場合にもらえるボーナスが設定されているメーカーは、半年でも稼ぎやすいといえます。
半年でも支給されるボーナス額が高く設定されているメーカーは、短期勤務を希望する求職者の獲得を意識していると考えられます。
そのため、求人情報をチェックする際はしっかり注目したいポイントとして押さえておくことが大切です。
半年間働く場合におすすめの期間工メーカー
半年分だけ働くことを想定した場合におすすめの期間工メーカーは、いくつかあります。おすすめのメーカーや特徴、押さえておきたいポイント、注意点などを紹介します。
三菱自動車
三菱自動車は大手メーカーということもあり、非常に高収入が期待できます。基本時給が高めに設定されているだけではなく、夜勤手当や残業手当、休日出勤手当といったものも加算されていく形になるので、稼ぎやすいでしょう。
満了金については6か月ごとに支払われる形となり、月平均で30万円以上の収入が期待できます。
仕事内容はややハードな部署もありますが、手当面が充実しているのが特徴です。そのため、短期でしっかり稼ぎたいと考えている方に向いているでしょう。
寮費のほか、水道光熱費、寮内の食費も無料なので、生活費を抑えて貯金に回すことも可能です。
勤務地によって勤務環境が異なるので、事前に配属先の状況を確認しておきましょう。
アイシン
アイシンは、未経験者でも歓迎としている部品自動車メーカーです。自動車について詳しい知識のない方でも就業前にしっかりとした研修が受けられるので、戸惑うことなく始められるでしょう。
主に車部品の組付・物流・検査・加工を担当することになります。
契約更新手当は年間20万円支払われるほか、半年の契約更新ごとに10万円が支給されるのも魅力です。3か月ごとに契約が更新されますが、契約更新手当の対象となるのは半年ごとなどで注意しておきましょう。
会社の食堂で食べる場合は食事補助の対象となるので、生活費を抑えられます。また、寮は個室であり、光熱費がかかりません。半年程度でもまとまった収入が得られそうです。
デンソー
デンソーは勤務環境が良く、短期間でも稼ぎやすい部品メーカーです。自動車部品のほか、家庭用の空調機器など、さまざまな製品を取り扱っています。
入社祝い金はそれほど高いわけではありません。数十万円の入社祝い金を用意している民間もありますが、デンソーの場合は2万円と少額です。
ただ、細かい部品の製造が中心となるため、肉体労働が少ないメーカーを選びたいと考えている方に向いているでしょう。女性も多くの現場で活躍しています。
また、寮が用意されており、寮費だけではなく水道光熱費も無料です。これにより生活費を抑えられるでしょう。なお、6か月の契約を終えた後に支払われる満了金は出勤率によって減額されるので、注意が必要です。
トヨタ自動車
トヨタ自動車は大手の自動車メーカーであり、入社祝い金や6か月の契約が完了した時点で支払われる満了金などが充実しています。半年でもしっかり稼げるでしょう。
食事補助や赴任手当、経験者手当、家族手当など、さまざまな手当が用意されているのも大きな魅力です。
正社員登用制度があり、積極的に正社員登用を行っています。とりあえず働いてみて、自分に合うようであれば延長して正社員登用にも挑戦したいと考えている方にも向いているでしょう。安定した環境で働けます。
トヨタ紡織
トヨタ紡織(ぼうしょく)は、自動車部品の内、シートやドアトリムなどの内装部品を製造している会社です。車の内装部品の製造に興味がある方から選ばれています。
工場勤務未経験の方でも歓迎しており、事前にしっかりとした研修が受けられるのが魅力です。フォロー体制も整っているので、仕事がわからなくて困ってしまうようなこともないでしょう。
6か月目となる初回満了時には特別奨励金40万円が支給されます。
また、残業がそれほど多くないので、高収入を目指しつつ、過度な残業を避けたい方にも適したメーカーです。
ダイハツ
ダイハツは各種手当が充実しており、男性はもちろん、女性も多く活躍しているメーカーです。入社祝い金はありませんが、赴任支度金として2万円支給されるほか、滋賀工場赴任者には20万円が支給されます。
他にも経験者手当や皆勤手当、食事手当などがあるので、稼ぎやすいでしょう。通算就労日数が160~179日の場合の満期慰労金は25万円です。
期間工で担当することになるのは、トラックやエンジン、トランスミッションの組み立てなどの作業です。
残業が多めではあるものの、その分しっかり稼げます。
大手のメーカーということもあり、研修や教育制度が充実しており、未経験の方や経験が浅い方でも働きやすいでしょう。
ホンダ
ホンダは働きやすいメーカーとして人気があり、入社祝い金が用意されているほか、基本給も高めです。満了金についてはそれほど高額ではないものの、3か月ごとに満了金が支給され、3か月満了時点で9万円、6か月満了時点で同じく9万円の計18万円が支給されます。
食事手当も充実しており1勤務につき1食無料であるほか、毎月食事補助手当が支給されるので、生活費を抑えて貯金に充てられるでしょう。
そもそも食事手当がないメーカーも多くありますが、ホンダの場合は寮費、光熱費も無料です。
いすゞ
いすゞといえば大手トラックメーカーであり、神奈川(藤沢)と栃木で期間工を募集しています。体力などに自信がない方は車体部分の製造を行う藤沢工場ではなく、部品製造工場での勤務を希望するとよいでしょう。
ただし、必ずしも希望先に決定するわけではありません。
給与面は初回契約期間が3か月であり、満了金についても3か月ごとに21万円が支払われることになります。半年働けば42万円支給されることになるので、満了金だけでもかなりの金額です。これは他メーカーと比較しても高めの金額といえるでしょう。
また、入社1か月目には赴任手当として20万円が支給されます。
スズキ
スズキは基本給に加え、入社祝い金、満了慰労金の高さが魅力的なメーカーです。半年でも総額250万円以上の収入を得ることも可能です。
工場ごとに募集はあるものの、給料や手当は変わらないので、近場の工場から検討してみるとよいでしょう。
多くのメーカーでは集合寮が用意されるのに対し、スズキはレオパレスなどのワンルームマンションが中心なのも特徴です。寮費は無料なので、稼ぎやすさに加えて快適な寮生活を重視したい方に向いています。
スバル
スバルは、入社祝い金や経験者手当、慰労金、赴任手当などが充実しているメーカーです。応募するタイミングによって変わりますが、入社祝い金は40万円ほどの金額設定となっていることもあり、半年でも稼ぎやすいメーカーだといえるでしょう。
また、年に2回の正社員登用を行っているため、自分に合うようであれば正社員登用に挑戦したいと考えている方もチェックしてみてはいかがでしょうか。初年度についても勤務7か月目以降から昇給ありとなっています。
初めての方でも働きやすいように、トレーニングセンターが用意されていてマンツーマン指導が受けられるのも魅力です。
期間工メーカーの選び方
短期間だけ期間工として働きたいと考えた際は、どのようなポイントを重視してメーカーを選べばよいのでしょうか。ここでは、期間工メーカーを選ぶ際によく確認しておきたいことを解説します。
何を作っているかを調べる
メーカーによって作っているものが異なるので、気になるメーカーが見つかったら何を作っているのか確認しましょう。主に自動車や部品、トラックなどの製造が中心です。
自分が興味をもてるものを作っているメーカーだと、モチベーションにもつながるでしょう。
ただし、仕事内容や製造ラインの工程によっては体力的な負担が大きいことも考えられます。
特に身体的な負担が大きいとされるのが、自動車そのものを作るメーカーです。重いもの、大きなものを取り扱うことも多く、体力や力が求められます。40代や50代、女性には厳しい仕事であることも考えられるので、よく検討が必要です。
一方、自動車部品を作るメーカーでの仕事は比較的軽作業とされています。
期間工は大変な仕事ほど稼げるとされているので、部品メーカーよりも自動車を作るメーカーの方が稼げるのが一般的です。ただ、仕事についていけず短期間で辞めることになってしまったというケースも考えられるので、自分に継続できるかも含めて検討していくことが求められます。
月収や慰労金を確認する
求人情報を比較する際、月収ではなく、慰労金も確認しておきましょう。その上で、半年間ではどの程度稼げそうなのか計算してみると、高収入が期待できるメーカーが見えてきます。
期間工は3か月、または6か月など、まとまった期間働いた際に通常の給与に加えて満了慰労金と呼ばれるボーナスや、満了報酬金と呼ばれる皆勤手当が支払われるメーカーがほとんどです。
基本的に日給平均は1万円程度とどのメーカーでも変わらないのですが、満了慰労金や満了報酬金はメーカーによって数十万円の差があるので、よく確認しておきましょう。手当の種類はメーカーによって異なり、家族手当や通勤手当、食事補助など、さまざまな種類があります。
生活をサポートする補助や手当がどの程度用意されているのかによって生活費を抑えられるかが変わってくるので、非常に重要なポイントです。
入社祝い金や給料の高さだけを重視するのではなく、総合的に求人情報チェックしましょう。
夜勤や残業の多さを確認する
半年でできるだけ稼ぎたいと考えているのであれば、各求人情報をチェックして高めの月収が提示されているメーカーを選ぶとよいでしょう。ただし、提示されている月収目安には、残業代や夜勤手当が含まれていることがほとんどです。
そのため、稼ぎやすいメーカーは仕事内容がハードである可能性を考えておかなければなりません。
期間工として短期間で稼ぎたいとは考えているもののハードなメーカーは避けたいのであれば、多少収入が落ちても夜勤や残業が少ないところを選択するのがおすすめです。
また、一口に夜勤といっても夜遅い時間帯までなのか、朝までなのかがメーカーによって異なります。残業についても、一日1時間程度のところもあればそれよりも長い残業が定期的にあるケースも考えられるので、よく確認が必要です。
特に繁忙期はメーカーによって残業の時間が大きく変わってくるので、繁忙期に働く場合は事前に情報を収集して検討しましょう。
勤務地を確認する
勤務地は、メーカーの工場がある地域ということになります。寮も工場のすぐ近くであるケースがほとんどです。
寮に入って働くことを検討しているのであれば、それほど勤務地にこだわる必要はないでしょう。ただ、住んでみたい街や地域がある方や、実家の近くで期間工として働きたいと考えている方は、勤務地の確認が必要です。
寮に運び込む荷物の量が多く引っ越し業者を使用する場合、現在暮らしているエリアから遠い地域だと引っ越し代金も高くついてしまいます。
なお、メーカーの中には複数の工場の面接をひとまとめにして行っており、どの工場で働くのか選べないケースがあることについて理解が必要です。その場合もどういった地域に工場があるのかを確認しておくと、現地での生活をイメージしやすくなるでしょう。
寮の環境を確認する
寮に入って期間工として働く場合、寮の環境がきちんと整えられているのかによって暮らしやすさ、働きやすさが変わってきます。
寮の設備や質は生活の快適さに大きく影響するポイントです。きれいで設備が整っている寮であればストレスを感じにくく、日々の疲れも取り除きやすくなるでしょう。一方で、古い、狭い、汚いといったマイナスイメージの寮だとストレスがたまりやすくなってしまいます。
どのようなタイプの寮が用意されているかは求人情報に掲載されていることが多いので、事前に確認しておくのがおすすめです。基本的に個室で生活が可能ですが、その他の部分についてはメーカーにより違いがあります。
たとえば、風呂・トイレ付きでプライベートが確保されているワンルームタイプの寮もあれば、部屋は個室であるものの風呂・トイレが共用の寮も珍しくありません。
なかでもストレスがたまりやすいのが、相部屋の寮です。特に一緒に生活する人があまり生活音などに気を使わない人だと、日々の生活の中で大きなストレスを感じてしまう恐れもあります。
どのような寮が用意されているのか、どういった環境で生活できるのか調べておきましょう。
未経験者への待遇を確認する
未経験で期間工として働く場合は、研修やサポート制度が整っているかどうかを確認する必要があります。多くの工場では初めての方を歓迎しており、教育する設備や体制に力を入れています。
ただ、具体的にどこまでサポートが受けられるかは実際に働き始めてみなければわからない部分もあるでしょう。未経験者の口コミ情報なども参考にしながらメーカー選びをすることが重要です。
半年間期間工として働くメリットとデメリット
期間工の仕事に半年だけ就く場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。それぞれ解説します。
メリット
主なメリットは以下のとおりです。
【代表的なメリット】
- 短期間でもまとまった収入を得られる
- 気になるメーカーを試す機会として活用できる
- 未経験者でも調整しやすい
- 寮での生活ができる
- 採用されれば働き始めるまでの期間が短い
期間工は比較的高時給であることに加え、夜勤や残業手当もつくので半年でもまとまった収入が期待できます。
また、半年契約であれば自由に次の仕事や生活プランを検討できるでしょう。
期間工の仕事をするのが初めてで、自分にもできるか不安と感じている人であっても半年であれば検討しやすいのもメリットといえます。
デメリット
デメリットとして以下のようなことが挙げられます
【代表的なデメリット】
- ある程度の体力が必要
- 立ち仕事が中心
- 寮生活が合わない人もいる
- キャリアアップしにくい
期間工の仕事はハードであることが多く、体力的に負担がかかるため、ある程度の体力は求められます。特に夜勤や残業が続く場合は疲労が溜まりやすくなるでしょう。
寮生活は生活費を抑えられる一方で、共同生活になるケースではストレスを感じる方も少なくありません。
キャリアアップしにくい点も考慮しながら半年のみの期間工という働き方が本当に自分に合っているのか検討していきましょう。
期間工に応募する際のポイント
半年だけ働く予定で期間工に応募する際は、いくつか確認しておきたいポイントがあります。以下の3つを事前に確認しておきましょう。
同時に2社以上応募しない
同時に2社以上応募して合格した場合、選択するメーカー以外は断ることになるので人材紹介会社に迷惑をかけることになってしまいます。また、仮に選択したメーカーが合わず他の求人に再度応募する場合、採用を辞退したメーカーに応募するわけにもいきません。
結果として選択肢が限られてしまうでしょう。
期間工は応募から働き始めるまでの期間が1週間程度と短いので、次々に応募すると面接や手続きの管理ができなくなる恐れもあります。残念ながら不採用だった場合は、その知らせを受けてから次のメーカーを受けるといった形で進めていきましょう。
悩む場合は人材紹介会社に相談してみる
自分にどのメーカーが合っているのかわからない、メーカーごとの違いや特徴をしっかり比較したいと考えているのであれば、人材紹介会社に相談してみるとよいでしょう。
プロに相談することで選択肢が広がります。経験豊富な担当者がそれぞれの希望や状況にあった求人を提案してくれるので、1人で悩むよりもより理想に近い求人を見つけられるでしょう。
人材紹介会社を通して申し込む
人材紹介会社を通して応募することにより、直接メーカーの求人に応募するのと比較して採用される確率が高まることがあります。好条件の非公開求人も紹介されることがあるほか、入社祝い金や特別手当といった情報を効率良く得られるのも魅力です。
自分で各社の特徴や期待できる収入、報酬などを細かく調べていくと時間がかかってしまいますが、そういった部分も人材紹介会社を通して申し込めばわかりやすくなるでしょう。
人材紹介会社の仕組み
人材紹介会社は期間工を採用したいメーカー側からの依頼を受け、求職者の募集や採用支援を行います。求職者は人材紹介会社に登録することで求人情報を受け取れるようになるだけではなく、応募や面接の調整、条件交渉などのサポートを受けることが可能です。
利用するにあたり、求職者側の利用料はかかりません。メーカー側が人材紹介会社に対して紹介料を支払うことで成り立っています。
メリット
人材紹介会社を利用することによって期待できる主なメリットを紹介します。
【主なメリット】
- 非公開求人や求人の最新情報を得られる
- 専門的なサポートが受けられる
- 自分の市場価値を正しく判断できる
- 企業とのやりとりに関するサポートを受けられる
- 利用料がかからない
人材紹介会社では一般的には公開されていない非公開求人を取り扱っていることがあります。非公開求人とは、公開した場合に応募が集中して採用担当者の負荷が大きい求人や、競合他社に内緒で出される求人でよく採用される方法です。
公開求人だけでは見つけられなかった好条件の求人が含まれていることも珍しくないので、非公開求人情報が得られるメリットは大きいといえます。
それから、メーカーによっては期間限定で入社祝い金を上乗せするケースもありますが、こういった情報についても人材紹介会社はキャッチしているので、最新情報を得やすいのもメリットです。
また、採用に関してプロによる専門的なサポートが受けられるのも大きなメリットといえるでしょう。履歴書の書き方を相談したり、面接対策について話を聞いたりすることも可能です。
特に、メーカーの求人に応募したものの不採用となってしまい「何が悪かったのかわからない」という方はプロのアドバイスを受けることをおすすめします。
利用するにあたり費用はかからないので、とりあえず話を聞いてみよう程度の感覚で登録してみるのもよいでしょう。
デメリット
人材紹介会社を利用するデメリットも確認しておきましょう。
【主なデメリット】
- 自分のペースで動けないことがある
- メーカー以外にやりとりする相手が増える
人材紹介会社を通してメーカーを紹介してもらうことになるので、自分の好きなタイミングで応募したり、行動したりしにくくなることがあります。気になる求人が見つかったときにとにかくすぐ応募したいという方は、デメリットに感じてしまうこともあるでしょう。
または、メーカーの求人に直接応募する場合、やりとりするのはメーカーの担当者のみです。一方、人材紹介会社を利用する場合は、メーカーの担当者以外に人材紹介会社とのやりとりも含まれることになります。
紹介会社を介する分、直接応募する場合と比較して少し手続きが複雑に感じることがあるのもデメリットです。
ただ、全体を通してみると費用がかからず専門的なサポートが受けられるということで、デメリットは大きくありません。
半年で期間工を辞める場合の注意点
期間工は確かに半年でも稼げますが、いくつか注意しておかなければならないポイントもあります。
働く期間について悩んでいる方は、以下について確認しておきましょう。
面接の際に半年で辞めることは言わない
短期間でも稼ぎやすい期間工の仕事は、まず採用してもらえなければ始まりません。そのため、面接でははじめから半年で辞めるつもりでいることを伝えないように注意しておきましょう。
言い換えれば「すぐに辞める予定」と受け取られてしまうため、長く働きたいと希望している他の求職者と比較して不利になってしまう恐れがあります。
多くのメーカーではできるだけ長く働いてくれる人を優先的に採用したいと考えているので、注意が必要です。あくまでも面接の際には長く続けたい意欲があることを伝えておきましょう。
期間工として働ける最長の期間は2年11か月です。面接の際に「最長期間である2年11か月は働きたい」と伝えた場合、半年で辞められるとメーカー側は予定が大きく狂ってしまいます。
そのため、半年程度で辞めることを想定しているのであれば「最長期間働きたい」ではなく「1年以上は働きたい」と答えておくとよいでしょう。
期間工は3か月、または6か月の更新を繰り返していく形になるので、1年以上と答えて半年時点で更新せずに辞める分には問題ありません。
引き止められる可能性がある
無事採用されて期間工として働き始めた後、半年が経過する頃に辞めたいと伝えると、上司から引き止められることがあります。これは、期間工の仕事は基本的にどこでも人手不足の状態に陥っていることが大きな理由といえるでしょう。
欠員が出た場合は生産ラインに影響してしまうため、強く引き止められることも考えられます。
ただ、契約期間を満了しているのであれば引き止める強制力はありませんし、言ってしまえば契約途中の退社であっても無理に引き止めることはできません。
ただし、強引に辞めると将来的にまた同じメーカーで期間工として働きたいと考えた際、面接で不利になる恐れがあります。できるだけトラブルを避ける配慮は必要です。
失業保険がもらえない場合がある
半年だけの勤務では失業保険の対象とならない点に注意が必要です。期間工として週20時間以上働く場合は、雇用保険に入ることになります。
ですが、雇用保険の給付対象となるのは、直近2年以内に1年以上雇用保険に入っていた場合です。仮に半年で期間工を辞めたとしても、その前職で雇用保険に6か月以上加入していた場合は通算で1年以上になるので、受給対象となります。
前職で雇用保険に6か月以上加入しておらず、失業保険の給付条件を満たせないとなるとその後の生活に影響が出る可能性もあるため、半年での退職が適切か慎重に検討する必要があります。
次の仕事がすぐに決まらない可能性についても考えておかなければなりません。
繰り返すと今後採用されづらくなる
短期間で期間工を辞めることを繰り返すと、採用担当者の間で短期離職が多い人物として注意対象となってしまう恐れがあります。
また、人材紹介会社や求人サイトの評価にも影響する可能性が高いといえるでしょう。
期間工は半年程度の短期間でもしっかり稼げますが、何度も辞めることを繰り返してしまうと評価が悪くなり、たとえ勤務態度に問題がなかったとしても採用されにくくなってしまう恐れがあるので注意が必要です。
正社員になるのは難しい
多くのメーカーでは正社員登用を行っており、正社員になれる可能性があります。ただ、そのためには1年以上の勤務経験を条件としているメーカーが多いこともあり、半年だけ期間工として働きすぐに正社員を目指すことは基本的にできません。
また、過去に何度も短期離職を繰り返していた場合は「正社員として採用してもすぐに辞められてしまう可能性がある」と懸念され、正社員としての採用を見送られてしまう恐れもあります。
将来的に期間工ではなく自動車業界において正社員として働きたいと考えているのであれば、最低でも1年以上は継続して勤務することを検討しましょう。
半年だけでも期間工として働くことは可能!ただし注意点は要確認
期間工は短期間でも稼ぎやすく、半年だけ稼いで辞めることも不可能ではありません。時給が高く、各種手当が充実しているメーカーであれば、半年だけでも大きく稼げるでしょう。
ただし、短期離職を繰り返すと将来的に採用されにくくなる恐れもあるため、注意が必要です。
メーカーによって半年でどの程度稼げるかが変わってくるので、今回紹介したおすすめメーカーもチェックしてみてください。
たとえば、三菱・アイシン・デンソーなど、大手メーカーで働きたいのであれば、専門家のサポートを受けるのがおすすめです。スタッフ東海では各種サポートや求人情報を提供しているので、ぜひご相談ください。